ちょっと自由に生きるコツ

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見方を変え気持ちを変えるとちょっと自由になれるかも。 ビジネスマン向けのメソッドから、日々の雑感までを綴っていきます。

中学受験の進学塾における成績による序列化について

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かけっこで、全員が手をつないでゴールする

ゆとり教育が導入されたころ 、

「運動会の徒競走(かけっこ)で、全員が手をつないで同時にゴールさせる学校がある」

との話を聞いたことがあります。

 

なんでも、順位をつけるのは平等の精神に反するとか、モンスターペアレントが「うちの子をビリにさせるとは何事だ!」と強烈なクレームを入れてきたからとか。

そんな理由だったのですが、「いくらなんでも、それはおかしいでしょ」と思ったものです。

 

先ほど、改めてネットで調べたら・・・、どうやら「都市伝説」のようですね。

伝聞情報はありますが、実際に見た・やったという記事には行き当たりませんでした。

*幼稚園や特殊なケースでは実施されていたようですが。

 

おそらく、ゆとり教育を揶揄する話として、広がって行ったのでしょう。

でも、実際、あのころの小学校では、あまり順番を付けたがらなかったように記憶しています。

 

一方、その小学生が通う進学塾では、はっきりとした順番付け、序列化がなされていました。

 

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成績でクラスが替わり、席順が替わる

長男が通っていた進学塾では、同じ時間帯に同じ学年の授業が4教室で実施されていました。

学力別にクラス編成をしており、毎月行われる試験の結果によってクラス替えを行っていたのですが、クラスが替わっても塾に通う曜日・時間を変更しなくて済むようにしていたものです。

 

試験の成績がよければ上のクラスに上がれるし、悪ければ下のクラスに落とされる、ということです。

本人の学力と授業の内容をマッチさせるためでしょう。

やり方としては、合理的ですが、子どもにとっては、張り合いがあるとともに、かなりのプレッシャーであったとも思います。

 

クラスの名称は、上からSS、S、A、Bと名づけられていました。

AとBは、もともとあった名称のようです。

後から追加されたクラスのSは「スペシャル」、SSは「スーパースペシャル」。

何とも露骨なネーミングですが、成績の良い子どもには、自尊心を満足させるものでしょうね。

さらに、クラス内では、テストの順位によって座る場所が決められており、子どもの競争心を煽っていたようです。

 

なお、実運用では、上のクラスにあげることはあっても、下のクラスに落とすことは、あまりなかったようです。このあたりは、塾も商売だから、なのでしょう。

 

夏合宿での部屋割り

もうひとつ、夏の合宿でのお話です。

8月の上旬、塾が開催する合宿がありました。小4から中3まで、日程を少しずらしながら、信州のとある高原で実施されています。

 

小4のときは、もちろん勉強もしておりますが、ハイキングやスケッチ、プールに球技大会などの「遊び」の時間がほとんどで、バーベキューも行うなど、まるで林間学校のようでした。

小5以上は、みっちり勉強というプログラムでしたが・・・。

 

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さて、この合宿、各地の教室に通う塾生が参加するもので、千人を超える人数が一度に集まります。周辺のホテルは、全て貸しきり状態です。

(長男は、大型バスが100台以上停まっていた!と言ってましたが、さすがにそれは盛りすぎだと・・・)

 

ホテルの部屋割りは、小4と小5のときは各教室のクラスごとだったのですが、小6では、教室関係なしの完全成績順だったそうです。

さらに、そのホテルの一番良い「特別室」に上位4位までの子が、次のランクの部屋には5位~8位の子が泊まる、というように、本当に上位の子たちは別格扱いだったとのこと・・・。

 

ハチマキにサイン

そして、合宿中は「絶対合格」とプリントされたハチマキを締めて、授業を受けるという決まりがあるのですが、帰宅後、そのハチマキを見ると、2・3人の名前がマジックで書かれています。

「なに、これ?」って聞くと、「先生から、他の教室の人で、名前を知っている人を見つけて、サインを貰ってきなさいと言われたから」とのこと。

 

意味が分からなかったのですが・・・、よくよく聞くと、毎月実施されるテスト結果の冊子に、上位200位ぐらいまで氏名と教室名が掲載されているのですが、そこでよく目にする名前、つまり成績上位者と実際に会って、友達になって来なさい、ということです。

 

さて、先生の指示で何が起きたかというと、「特別室」と「準特別室」の前に、サイン待ちの行列ができたらしいのです・・・。

 

トップクラスの子たちは、まるでスター扱いですね。

一方、サインをねだる子どもたちの中には、トップクラスの子にあやかりたい、という気持ちが出てきたことでしょう・・・。

 

成績順の部屋割りは笑って聞けましたけど、さすがにこの話にはドン引きしました。

「で、お前はどうしたの?」と聞くと、「面倒くさいから、同じ部屋の人とサインの交換をした」と。

 

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おわりに

大人の世界では、もっとえげつない話が山ほどありますが、進学塾における露骨ともいってよい序列化は、対象が子どもだけに、痛々しく感じます。

実際に、それに振り回されて、疲れていく子どもは、たくさんいるのだと思います。

 

一方、目の前にある具体的な目標として捉え、それに向けて努力する子どもも多かったようです。

さらに、ゲーム感覚で受け止めて、できた・できなかった、勝った・負けたと、それなりに楽しんでいる子どももいたようです。

と書くと、そんな子どもは序列の上位者であり、大人になったら選民意識バリバリのいやな奴になるのに決まっている、との声が聞こえてきそうですが・・・。

 

 かけっこで同時にゴールする平等主義と、進学塾にみる露骨な序列化、どっちもどっちかもしれません。

ま、何事も行き過ぎはよくないのだろうと思います。

 

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