ちょっと自由に生きるコツ

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見方を変え気持ちを変えるとちょっと自由になれるかも。 ビジネスマン向けのメソッドから、日々の雑感までを綴っていきます。

仕事で、思わず発せられた言葉

はじめに

仕事には、さまざまな場面があります。

大きな問題が起きたときはもちろんですが、ごく日常的なことでも、強く印象に残るシーンが。

 

その時々の状況、風景、集うメンバーの顔、発せられた言葉・・・。

 

特に思い出深いシーンを、そのときの言葉から記します。

まずは、思わず発せられた言葉から。

 

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思わず発せられた言葉

これからも、本当に頼りにしています

期末の評価面談の際に、上司が部下に対して発した言葉です。

 

部下は、非常に堅実に仕事をこなし、さまざまなデータ整備やワークフローの見直しを率先して行い、また、後輩の面倒見がとても良い人でした。

ただ、自己顕示が少なく、仕事での派手さがない(ここ一発の大仕事はできない)のと、仕事のスピードが遅く、自身が専担する業務目標を量的に達成できないことが多かったのです。

 

評価面談では、目標未達成で終わってしまったこと、その理由、今後の対応を、双方で確認しました。

さらに、目標以外の事項について、部下から説明がありましたが、いずれも控えめなものでした。

 

そこで上司は、

  • 数字に表れないところでの貢献は、本当に大きいものがある
  • 今期、チーム全体で目標達成できているのは、後輩をサポートし育ててくれたあなたのおかげ
  • 彼らの成長によって、組織力は高まり、次期以降も目標達成は自然と見込める

と高く評価していることを話しました。

そして、心から「これからも、本当に頼りにしています」と伝えたのです。

 

ダメ出しを予想していた部下は、「何?」といった感じでポカンと聞いていました。

でも、すぐに笑顔となり、本人としては珍しく大きな声で、「はい」と返事したのです。

 

いつも、甘えさせてもらってますので

ミスが発覚した際に、部長が課長に対して発した言葉です。

 

このチームの仕事は非常に専門性が高く、何百ページもあるマニュアルをベースに、都度変わっていく上位組織の最新の判断を踏まえて、業務遂行するものです。

 

課長は、その仕事のエキスパートで、まさに余人をもって代えがたい存在。

彼の部下となるメンバーのマネジメントも含め、全てを一人で切り盛りしていました。

 

部長はその責任者という立場だったのですが、業務内容を十分把握できていなかったのもあって、課長に丸投げ、行っていたのは日々、提出される決裁書に黙ってハンコを押すことくらいだったのです。

 

「いつも、全部まかせっきりで、すみません」

ことあるごとに、部長は感謝の言葉を伝えていました。

でも、課長は根っからクールな人でしたので、大体は「いえ、別に」とそっけなく返していたのです。

 

ある日、大きな処理ミスが発覚し、上位組織に謝罪に行かざるを得なくなりました。

課長本人のミスではないのですが、自分の部下のミスを発見できなかったことを悔やみ、また、部長を謝罪に行かせることを気にして、しきりに謝るのです。

 

気づけなかったのは自分も同じ、なのにすごく恐縮されているのがかえって申し訳なく、

いつも、甘えさせてもらってますので、こんな時くらい使ってください」

と部長は答えました。

普段はクールでそっけない課長が、とてもホッとした表情に変わったのでした。

 

君がやってダメだったということは、他の誰がやってもダメだということだから

とある施策から撤収する判断をした際に、上司が部下に告げた言葉です。

同じ施策をいくつものエリアで展開しているのですが、そのうちのひとつに対して、ハードクレームが寄せられました。

 

本施策については、他のエリアでも稀にクレームを受けることがあります。

なかには「ご意見、ごもっとも」というものがあり、問題点は直ちに改善するのですが、この件に関しては、到底、納得できないイチャモンとしか言いようのない内容でした。

そして、クレームの主は、地元では有名な「うるさい人」だったのです。

 

施策自体は、地元の了解を得ており、好意的に受け取られていましたので、継続すべく、あの手この手と部下は大変な苦労を重ねたのですが、クレーマーは聞く耳持たず、逆に、脅迫めいた言動で返してくる始末。

 

事態はエスカレートし、やがて地元の行政や自治会にも迷惑をかけ始めたことから、やむなく撤退の判断を行ったものです。

 

「君がやってダメだったということは、他の誰がやってもダメだということだから」

人一倍仕事熱心な部下は、上司からこう告げられると、何とも複雑な表情となり目に涙を浮かべました。

悔しさや情けなさとともに、どこかホッとしたところがあったのでしょう。

そして、上司は、この言葉を、自分自身が納得するために発したのかもしれません。

 

では、また。