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見方を変え気持ちを変えるとちょっと自由になれるかも。 ビジネスマン向けのメソッドから、日々の雑感までを綴っていきます。

映画『仁義なき戦い』のオリジナルシリーズは何回見ても凄い!と思う

 

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連休を利用して、映画『仁義なき戦い』オリジナルシリーズ5作品を目一杯、楽しみました。

このシリーズ、何回見ても、本当に凄いの一言に尽きます。

 

『仁義なき戦い』は、キネマ旬報の「オールタイム・ベスト 映画遺産200」のベストテンにランクインする名作。

でも、仁侠映画というジャンルだけに、「名前は知っているけど、見たことないなぁ」という方もいらっしゃることでしょう。

 

本エントリーでは、『仁義なき戦い』をザックリと記すとともに、私が個人的に好きな場面・セリフをご紹介したいと思います。

 

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『仁義なき戦い』とは

戦後の広島県で起きた暴力団の抗争を描いたものです。

その当事者の一人である美能幸三氏が、獄中で書いた手記をベースに、作家・飯干晃一氏がまとめ、「週刊サンケイ」で連載されたもの。

作品の半分くらいは、手記からの引用で埋められています。

 

映画『仁義なき戦い』

東映ヤクザ映画のいわゆる実録路線のはしりとなります。

それまでのヤクザ映画は、義理人情に厚い昔気質の主人公が、辛抱に辛抱を重ねたあげく、最後に着流し姿に日本刀で殴りこみをかける、といったものが主流。

鶴田浩二や高倉健が主人公として活躍していました。

次いで近代風のギャングものへと移って行きますが、いずれもヤクザを格好良く描いたもの。

 

ところが、この『仁義なき戦い』では、権力と金を暴力で奪い合うという、まさに仁義なき暴力の世界が描かれているのです。

 

映画タイトルに『仁義なき戦い』が付くのは以下の通り。

深作欣二監督シリーズ

  1. 仁義なき戦い
  2. 仁義なき戦い 広島死闘篇
  3. 仁義なき戦い 代理戦争
  4. 仁義なき戦い 頂上作戦
  5. 仁義なき戦い 完結篇


深作欣二監督新シリーズ

  1. 新仁義なき戦い
  2. 新仁義なき戦い 組長の首
  3. 新仁義なき戦い 組長最後の日


他監督作品

  1. その後の仁義なき戦い(工藤栄一監督)
  2. 新・仁義なき戦い。(阪本順治監督)
  3. 新・仁義なき戦い/謀殺(橋本一 監督)

 

深作欣二監督シリーズの超概略

深作欣二監督シリーズの5作品が、『仁義なき戦い』のオリジナルと呼ぶべきシリーズで、終戦から昭和40年代まで、広島県で実際に起きた一連の抗争が描かれています。

以下、ネタバレにすらならない程度の超概略です。

 

仁義なき戦い

復員兵広能昌三(菅原文太)は、山守義雄(金子信雄)率いる山守組に参加。対立する組織の組長の射殺を命じられ、再度、収監される。

山守組内部では、派閥抗争が発生。保身を図る山守は、これに乗じて老獪な策略をうち、次々と若者が死んでいく。

 

仁義なき戦い 広島死闘篇

博徒・村岡組と愚連隊・大友組の抗争。

村岡組の若衆・山中正治(北大路欣也)は、組長村岡常夫(名和広)の命をうけ、殺人を繰り返す。

一方、テキヤ・大友連合会から破門された大友勝利(千葉真一)は新たに博徒・大友組みを結成、その後ろ盾として時森勘一(遠藤辰雄)を擁するが、これによって村岡組との対立がさらに激化する。

 

仁義なき戦い 代理戦争

村岡組の跡目をめぐる抗争。

村岡組幹部の松永弘(成田三 樹夫)、武田明(小林旭)、江田省一(山城新吾)、広能組組長広能昌三(菅原文太)と盃を交わした打本会会長打本昇(加藤武)は、神戸の最大の暴力団・明石組の後ろ盾を得て、村岡組の跡目を狙う。

 

ところが、当の村岡組長は山守義雄に跡目を譲ったことから、村岡組と打本会は対立。

打本は明石組の支援を受けて巻き返しを図る。

山守組は対抗上、神戸の神和会と縁組を行い、神戸の巨大組織の代理戦争の様相を呈した抗争が繰り広げられる。

 

仁義なき戦い 頂上作戦

明石組系列の打本会と広能組、神和会系列の山守組と早川組による代理戦争が、さらに拡大していくもの。

中立であった義西会岡島会長(小池 朝雄)を味方に引き込んだ広能は、明石組の岩井信一(梅宮辰夫)とともに、山守組長の暗殺を企てるが、長老大久保憲一(内田朝雄)の策略と、保身に走った打本の密告により、逮捕されてしまう。

 

暴力団の抗争にそれまで黙っていた市民が声をあげ、それに応じるように警察も腰を挙げ、幹部クラスの一斉検挙を行う。

 

仁義なき戦い 完結篇

頂上作戦で存続に危機感を抱いた広島の暴力団は、政治結社天政会を結成。二代目会長に武田明(小林旭)が就任する。

その反目であった市岡組長(松方弘樹)は天政会の幹部を射殺。

 

また、武田が後継者に松村保(北大路欣也)を指名したことに、副会長の大友勝利(宍戸錠)や幹事長早川英男(織本順吉)が反対し、市岡と組んで対立を深めていく。

 

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その他作品の超概略

新シリーズの「新仁義なき戦い」はオリジナルの焼き直し版。

「組長の首」「組長最後の日」は全く別物で、九州と大阪の抗争が描かれています。

いずれも、菅原文太が主人公としてキャスティングされています。

 

「その後の仁義なき戦い」は、根津甚八が主人公の青春群像もの。柴田恭平主演の「チ・ン・ピ・ラ」や、金子正次主演の「竜二」に近い雰囲気の作品ですね。

 

「新・仁義なき戦い。」(。をつけることで、同タイトルと区別しているようです)では、豊川悦司と布袋寅泰が、「新・仁義なき戦い/謀殺」では、高橋克典と渡辺謙が、関西の巨大組織の跡目争いという大きな流れに翻弄されながらも、自分の筋を通そうとする、その生き様が描かれています。

 

好きなシーン・セリフ、ベスト5

『仁義なき戦い』といえば、やっぱり深作欣二監督シリーズのオリジナル五部作を思い浮かべます。

 

実録路線だけあって、人間の弱い部分、汚い部分がえぐるように描写されているのです。

人を騙し、はめ込み、自分の都合が悪くなると逃げ腰になって言い訳をする、生々しさ満載の作品には、数多くの名場面、名セリフが散りばめられています。

その中でも、個人的に好きなシーン・セリフを5つ、厳選しました。

 

第五位 仁義なき戦い完結編 1h33m頃

天政会の跡目を継いだ松村。その襲名披露の席で先代会長である武田と、常に対立してきた広能が会話を交わすシーン。

 

武田「とにかく、ワシらの時代は終わったんじゃけ、落ち着いたら一杯飲まんかい、お?」

広能「そっちとは飲まん」

武田「何でじゃ?」

広能「死んだもんに、済まんけぇの」

 

元々は同じ釜のメシを食ってきた2人、広能は武田を盛り立てようとしており、また、武田自身は広能に対してある種の友情を感じていました。

しかし、代理戦争において互いに騙しあい、やがて反目する関係に。この両者が関わる争いによって、多数の若者が亡くなっています。

 

この2人がしんみりと話をする場面は、シリーズを通して数度、見ることが出来ます。

 

第四位 仁義なき戦い 01h38m頃

山守組の組長を追い込んだ若頭坂井(松方弘樹)が逆に射殺される。その葬儀の席に現れた広能は祭壇に数発、ピストルの弾を撃ち込む。

 

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 「仁義なき戦い 」からキャプチャ

 

山守「広能!オドレは腹ぁ括ったうえでやっとるんか!」

広能「山守さん、弾はまだ、残っとるがよ」

 

山守と坂井の両者を和解させようとするも、結局、両者から裏切られ命を狙われる立場となった広能。

志半ばで山守に射殺された坂井、その祭壇に「こんな葬式を出してもらって、満足しているのか?」と言いながらピストルを撃つ広能が印象的です。

 

第三位 仁義なき戦い広島死闘篇 0h26m頃

競輪場の利権を持つ村岡組に、利権を掠め取ろうといやがらせを繰り返す大友。

それを咎めた実父に対して言い放つセリフ。

 

「なにが博奕打ちなら!

村岡が持っちょるホテルは何を売っちょるの?淫売じゃないの。

言うなりゃ、あれらはお×この汁で飯食うとるんで。

のう、おやっさん、神農じゃろうとバクチ打ちじゃろうとよ、

わしらうまいもん喰うてよ、マブいスケ抱くために生まれてきとるんじゃないの。

それも銭がなきゃ、できやせんので。

ほいじゃけ、銭に身体張ろう言うのが、どこが悪いの?」

 

このセリフの主である完全にいっちゃってる人、大友勝利役は千葉真一が演じています。

完結編では、宍戸錠が演じており、こちらも負けず劣らずの切れっぷりです。

 

第二位 仁義なき戦い頂上作戦 1h37m頃

窓の外は吹雪の暗い廊下。収監?を待つ広能の前を、同じく連行されてきた武田が通り、2人で会話を交わす。

 

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 「仁義なき戦い 頂上作戦 」からキャプチャ

 

武田「何年うたれたんね?」

広能「前のと合わせて、7年4ヶ月じゃ」

 

武田「ほぉか、ちょっとした殺人刑と一緒じゃの。ワシも神戸のダイナマイトの事件や何やかんや合わせよると、そっちより長いかもしれんわぃ。江田は5年、槙原は3年ぐらいくろぅたげな。打本の奴は執行猶予じゃ」

 

広能「山守は?」

武田「ありゃ、1年半じゃ」

広能「1年半と7年かぁ。間尺に合わん仕事したのぉ」

武田「ワシも全財産はたいてしもうて、一文無しじゃ。そのうえ、新聞には叩かれるし、これから政治結社にでも変わらんとやって行けんわい」

 

大抗争を繰り返した挙句、得たものはないどころか、失ったものばかりの二人。

気がつくとずいぶんと歳をとってしまった我が身を振りかえる場面です。

暗くて寒々しいシーンが、とても印象的です。

 

第一位 仁義なき戦い 1h07頃

山守組長の命令で、組員が扱っていたヒロポンを強制的に取り上げていた若頭の坂井だが、そのヒロポンを山守が横流しして、私腹を肥やしていたことが発覚。

それを坂井が咎めたところ、逆ギレする山守。

それに対して、坂井が言い放ったセリフ。

 

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 「仁義なき戦い 」からキャプチャ

 

山守「親のワシのやることが気に入らんじゃったら、盃返して出て行け!」

坂井「おやっさん!言うとったるがのぉ、あんたぁ初めからわしらが担いどる御輿じゃないの。

組がここまでなるのに誰が血流しとるの。

御輿が勝手に歩けるゆうんなら、歩いてみいや。のお!ワシらの言うとおりにしとってくれりゃぁ、ワシらも黙って担ぐが。

のぉ、おやっさん!喧嘩はなんぼ銭があっても勝てんので」

 

それまで散々、筋の通らぬ勝手をし、若いモノを騙し、踏み台にして私腹を肥やしている山守に対して、ついに堪忍袋の緒が切れる坂井。

このタンカは、山守の狼狽ぶりと合わせて、シリーズ最大の見せ場といってよいでしょう。

 

おわりに

この『仁義なき戦い』オリジナルシリーズは、事実をもとに映画化されたものです。

登場人物のほとんどは、チョイ役も含めて、すべて実在のモデルがいるとのこと。

よくぞここまで描ききったな、と感心しますが、書籍化されている裏話などを読むと、当事者および警察サイドから、相当のプレッシャーがあったようですね。

 

何回見ても飽きることのない『仁義なき戦い』オリジナルシリーズ、本当に凄い作品だと思います。

ご覧になったことがない方は、是非、一度!

 

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 では、また。