ちょっと自由に生きるコツ

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見方を変え気持ちを変えるとちょっと自由になれるかも。 ビジネスマン向けのメソッドから、日々の雑感までを綴っていきます。

確定拠出年金(個人型)はお得だけれど、思わぬ落とし穴もありますよ

 

確定拠出年金ってご存知でしょうか?

 

テレビやネットで「確定拠出年金に入りましょう」との広告を目にすること機会が多く、「入ったら、ぜったいにお得!」との触れ込みなので、興味をそそられる方もおおいのでは。

でも、どのような内容なのか、今ひとつ、分かりにくいんですよね。

 

そこで、確定拠出年金について、できるだけわかりやすくシンプルにまとめてみました。

 

確定拠出年金は「三階部分」にあたるもの

少々、小難しいですが、まずは年金制度から。

 

日本の年金制度は、俗に「三階建て」と呼ばれています。

一階部分は、20歳以上の日本在住者は必ず入る「国民年金」。

二階部分は、サラリーマン等が強制的に加入させられる「厚生年金保険」と、自営業者等が自分の意志で加入する「国民年金基金」。

三階部分は、会社が社員を対象とする「企業年金」。

この企業年金には、確定給付企業年金と確定拠出年金があります。

 

このところ確定拠出年金が話題となっているのは、もともとは「企業年金」として会社勤めのサラリーマンが対象だったものが、2017年1月から公務員や専業主婦でも入れるようになったからです。

 

新たな加入対象となった人たちに、銀行や証券会社が、「確定拠出年金に入りませんか?ウチで口座をつくりましょうよ」と広告を出しているのです。

なので、やたらに目にするようなっているのですね。

 

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確定給付年金と確定拠出年金の違い

確定拠出年金と似たような名前の企業年として確定給付年金があります。

ある程度の規模の会社で勤めている方には、会社がこの両方を取り入れているという方もいらっしゃるでしょう。

 

両者の違いですが、ザックリ書くと

確定給付年金・・・会社がお金を出して、運用も行い、退職後年金として支給してくれる

確定拠出年金・・・会社が出したお金を、会社が指定する資金運用会社で、自分で運用する

となります。

 

つまり、「確定給付年金」は、お金を出すのも運用も年金支給も全部会社が丸抱えでやってくれる一方、「確定拠出年金」は、会社はお金を出すけれどそれ以降の運用は社員が自己責任で行うというものです。

 

どちらも会社が退職一時金(いわゆる退職金)とは別に、社員の老後のためにお金を積み立てているわけですから、給料の分割後払いと言っても良いでしょうね。

 

確定拠出年金に加入できる人

確定拠出年金は、上述のように会社が従業員のために入るものという前提がありました。

確定拠出年金そのものは、年金ですので税金などで、相応のメリットがありますが、実は、全ての会社でこの制度を導入していない(というか、やってる会社のほうが少ない)のです。

 

そこで、サラリーマンだけど会社に制度の無い人や自営業者でも入れて、メリットを受けられる仕組みがあったのです。

この場合、年金の掛け金は自己負担となり、毎月、積み立てていくことになります。

 

前者の会社が入ってくれるものを「企業型確定拠出年金」、後者の自分で掛け金を払うものを「個人型確定拠出年金」と呼びます。

 

このように「確定拠出年金」は、公務員以外の働く人が加入対象だったわけですが、ご存知のとおり公的年金がパンク状態なので、その補完策として、主婦層や公務員にも対象を拡大したわけです。

 

確定拠出年金のメリット

確定拠出年金の最大のメリットは節税効果にあります。

具体的には、

  1. 掛け金が全額、所得から控除される
  2. 利息や利益が非課税
  3. 受け取り時に優遇税制が受けられる

です。

 

所得控除

1.の全額所得控除ですが、例えば課税所得が400万円の人が毎月2万円・年間24万円の確定拠出年金に入っていたら、

所得税:48,000円 (24万円×税率20%)

住民税:24,000円 (24万円×税率10%)

の合計72,000円、納める税金が少なくなります。

 

単年でみても結構な額、さらに10年で72万円、30年で216万円と考えると大きいですよね。

生命保険会社などでやっている個人年金も、所得税・住民税の控除がありますが、この例で算出したら、せいぜい年間1万円程度しか節税効果がありませんので、その差は歴然です。

 

利息・利益非課税

2.の利息や利益が非課税は、通常、20%の税金が取られるところ確定拠出年金でははなしで済みます。

 

給付時優遇税制

3.の受け取り時の優遇税制ですが、一時金で受け取る場合は退職金税制、年金で受け取る場合は公的年金税制と優遇されます。

 

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確定拠出年金の思わぬ落とし穴

このように税金で優遇される確定拠出年金、「会社に制度がない人は、ぜひ、個人型に入りましょう!」と言いたいところですが、かなりたくさんの落とし穴があるのです。

 

60歳まで引き出し不可

一番、気をつけたいのは、

確定拠出年金は60歳になるまで引き出せない

ということです。

 

自営業の方で、運転資金に回したいと思っても、このお金には手がつけられないということ。

自分のお金なのに自由に使えないというのは、心理的に痛いものがありますよね。

 

口座等の管理が面倒

個人型の確定拠出年金に入るには、銀行や証券会社に口座を作る必要があります。

まず、これが面倒なうえに、口座管理料を取られるのです。

つまり、自分のお金を預けるのに、お金がかかるのですね。

(「口座残高が50万円以上は無料」というところもあります)

 

運用商品によっては赤字になる

確定拠出年金は、自分が積み立てたお金を運用する先を選ばなければなりません。

基本的には、預貯金か投資信託がメインになるのですが、預貯金はご存知のとおりほとんど金利がないのでうま味はありませんし、投資信託は元本割れリスクを抱えているうえに、運用管理費用という名の手数料がかかります。

 

ただの預貯金にしておくと、利子はほとんど無いため、「利子・利益非課税」の恩恵は受けられず、口座管理料の分、目減りする。

投資信託は、手数料を取られるうえに、商品選びを間違えると、元本割れをおこして赤字。

自分のお金が何十年も凍結される上、どんどんと減っていく・・・、こんなことが有り得るのですね。

 

所得控除が受けられない人

所得控除を受けられること自体は、とても有利です。

しかし、あらたな加入対象となった専業主婦の方は、もともと納税すべき所得がありませんので所得控除の対象にはなりません。

なので、所得控除に関しては、節税効果は「ゼロ」なのです。

 

「年率30%の運用利回り」は言い過ぎ

上に書いた24万円の掛け金に対して7万2,000円の節税が受けられることを、「年率30%の運用利回り」と表現しているのをみかけます。

(特に口座を売りたい人が)このように言いたい気持ちは、分からなくもないですが・・・、さすがに言い過ぎだと思いますね。

 

24万円が31万2,000円になるのだったら良いのですが、そうではありませんよね。

凍結されるキャッシュが24万円から16万8,000円になる、ということですので。

 

もちろん、節税効果としてはとても大きいものがあります。

しかし、その引き換えに

「今年使えた24万円を、60歳になるまで何十年間も使えなくしてしまう」

ということを、しっかりと分かっておくべきでしょう。

 

確定拠出年金に加入すべきか?

このように確定拠出年金(個人型)はお得だけれど、思わぬ落とし穴もあります。

では、メリット・デメリットを考えたうえで、確定拠出年金に加入すべきか否かですが・・・。

 

加入したほうが良い人は、

  • ある程度の所得があって、所得控除が大きく受けられる人
  • 毎月のお金の出入りに余裕がある人
  • 投資信託の目利きができる人

となります。

 

逆に、加入する意味が少ない人は、この反対の人となりますね。

特に確定拠出年金の最も大きなメリットである「所得控除」が受けられない専業主婦は、「加入しない方が良い」と言えるでしょう。

 

最終的には、自分で判断するしかありませんが、加入する場合も無理に高い額に入らないほうがよろしいかと思います。

 

では、また。

 

 

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