ちょっと自由に生きるコツ

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ちょっと自由に生きるコツ

見方を変え気持ちを変えるとちょっと自由になれるかも。 ビジネスマン向けのメソッドから、日々の雑感までを綴っていきます。

予算や組織など東京五輪がなんでこんなにゴタゴタしているのか、その理由をざっくりとまとめてみた

 

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2020年東京五輪・パラリンピック大会、なにかとゴタゴタしていますね。

思い返せば、エンブレム・デザインのパクリ問題とその選考が「身内」の持ち回りではとの疑惑、国立競技場の建て替えに関するデザインの不整合と費用超過問題、やり直し、おまけに長期間、神宮球場を資材置き場にさせろといった無茶振りとか。

とにかく、東京五輪にケチがつくような話がたくさんありました。

 

そして、当初から、「東京五輪に要する費用は、想定額よりも大きく膨れ上がりそうだ」という問題があり、ここにきて大きくクローズアップされています。

 

予算問題や、組織運営、開催場所など、東京五輪でなんでこんなにゴタゴタしているのか疑問に思っていたことを、調べてみました。

 

本エントリーでは、それらをざっくりとご紹介したいと思います。

なお、これらはマスコミが発表している情報をベースとしていますが、私の思い込みや勘違いも含め事実と異なる内容が含まれている可能性があります。あらかじめ、ご了知ください。

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2020年東京五輪・パラリンピックって、誰が開催するの?

2020年東京五輪・パラリンピック(以下、東京五輪)は、東京都が主催者(主体となって開催する者)です。

国は、主催者である東京都を支援する立場となります。

 

*五輪憲章で「主催者はcity」と定義されているので、厳密に言うと東京都には開催権がないはずなのですが・・・。

(なぜ開催できるのか、ご存知の方、おしえてください)

 

五輪そのものの運営は、大会組織委員会が実行します。

 

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東京五輪大会組織委員会って何?

東京五輪大会組織委員会は、JOC(日本オリンピック委員会)と東京都によって設立された公益財団法人です。

 

当初、東京都が1.5億円、国が1.5億円の計3億円を出資し、さらに東京都が57億円追加出資して、出資比率97.5%となっています。

 

もともと、東京五輪を実行するためにつくられた組織ですから、実行主体である東京都の管理下にあってしかるべきですよね。

 

でも、大会組織委員会の森喜朗会長は、「俺たちは東京都の下請けではない」ので、東京都から指図される覚えはないと言ってます。

さらに、「いちいち、口出しするんだったら、東京都が出した57億円は返却する」とまで発言しているそうです。

どう考えたって筋違いだと思うのですが・・・、どうなんでしょうかね?

 

なんで、森・元総理が会長なの?

上記のような発言や風体も含め、いまやすっかり「悪役」イメージが定着した森会長。

もともと、小池都知事と仲が悪かったそうですが、マスコミ操作?も含め「敵役」としてうまく小池知事にやられている感があります。

 

さて、森喜朗・元総理大臣、五輪開催地発表を見守る傍聴席の一番良い場所に陣取って、決定の瞬間、大はしゃぎしていましたが、なんでこの人が東京五輪の大会組織委員会の会長なのか、疑問に思ったことはありませんか?

 

これも調べてみたところ、どうやら、安倍総理の「鶴の一声」で決まったらしいですね。

 

森さん自身、文教族のドンと言われていた人です。

東京五輪に大会組織委員会会長として関わりたいのはとても理解できます。(権)力をふるえますし、様々な晴れ舞台もありますからね。

 

ということで、誘致活動の段階からずいぶんと色気を出していたのですが、開催決定後、当時、都知事だった猪瀬直樹さんが、

「あいつだけは、絶対に会長にしない」

と猛反発していたそうです。

ま、いろいろあったんでしょうね。

 

猪瀬さんは、財界人を中心に会長就任の打診をしていたので、森さんは「自分には芽がない」と半ばあきらめかけていたのです。

 

ところが、声をかける人はことごとく固辞して、人選は難航していました。

そこに、猪瀬さんの5千万円問題が勃発したのです。

 

都知事を辞職したのが、2013年12月。

知事選の結果、桝添さんが就任したのが2014年2月。

そして、森さんが大会組織委員会の会長になったのは、2014年1月。

まさに主催トップである都知事不在の間隙を縫って、就任したという図式が成り立ちます。

 

もっとも、開催地が決まってから5ヶ月以内に組織委員会を設立しなければならないという決まりがありますので、時間的に切羽詰っていた状況、ズルをしたわけではないのでしょう。

 

都知事不在、他に候補者がいない、ギリギリのタイミング、こんなドタバタの中で、安倍総理がかつてのボスである「森さんでいいじゃん」と言ったとか。

これが、決定打となったようです。

 

ちなみに森さん、ポーズだと思いますが「今さら、俺の出る幕じゃないよ」と一度、断っているようですな。

今、ご本人は「俺は頼まれたから仕方なくやってるんだ!ボランティアなんだぞ!それをなんだ、いちいちケチをつけやがって」と仰っていますが、これもあながちウソではないのです。

 

森喜朗会長ってどんな人?

文教族のドンと呼ばれ、内閣総理大臣にまで登り詰めたエライ人です。

いろいろな噂話もあるようですが・・・、私は知りません(笑)。

 

ただ、マスコミ等でオープンになっている話では、

  • 自伝に「早稲田大学に裏口入学した」と書いている
  • 小渕元総理大臣が在職中に他界された際、当時、「五人組」と呼ばれていた自民党の大物たちの談合で、次の総理になった

 

  • 総理在職中、宗教系の政治連盟の懇談会で「日本は天皇を中心とする神の国」と発言し、物議を醸す
  • 総理在職中、日本の高校の練習船がアメリカの潜水艦と衝突し、沈没するという事故が発生。その第一報をゴルフ場で聞くも、プレーを続けたため、マスコミから袋叩きに合う

 

  • 郵政解散を断行しようとする小泉総理(当時)を止めにいったが決裂。会談後、囲んできたマスコミに「この俺がわざわざ来たのに、こんな干からびたチーズに缶ビールを出しやがった」と憤慨。後日、「小泉君から怒った様子で出て行ってくれと言われたから、その通りにした」と芝居であったことを曝露。ちなみにチーズはミレットという高級品

なんてことがありましたね。

 

マスコミは「鮫の脳みそ」と評していました。

たしかに、あまり頭は良くないのかもしれませんが、私個人としては、森さんをそんなに嫌いじゃないのです。

 

裏口入学やら神の国発言なんかは、「受け狙い」のリップサービスでしょうし、ゴルフを続けたのは、どれだけの問題なのか理解できていなかった本人が悪いとは言いつつも、大勢いる取り巻きが無理にでも中止させるべき事態だったでしょう。

 

このように、近所によくいる調子に乗りやすいうるさ型のオッサンというイメージが強いのです。

少し離れたところから見ている分には、馬鹿なことをやらかしてくれるので、とてもおもしろいのだけど、できれば近づきたくない、そんな存在です。

もちろん、公的な組織のトップに立つには、いかがかとは思いますが。

 

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なんで、こんなにお金が膨れ上がっているの?

「一丁、二丁、三丁って、お豆腐屋さんじゃないんだから」という小池都知事の言葉がありました。

オリンピック誘致の際は、7,300億円の予算だったものが、どんどん膨れ上がり、2兆円いるかも?となりました。

さすがに、これはまずいということで、一度、1兆5千億円に減らすのですが、やっぱり2兆円はかかるぞとなり、そして、3兆円という試算が出ています。

 

なんで、こんなにお金が膨れ上がったのか、調べてみたら、これは、かなりビックリの実体がありました。

 

当初予算は減額見積もり

オリンピックを開催すると膨大な費用がかかります。

そのお金は開催都市が負担するわけですが、あまりにお金がかかりすぎると、将来的に立候補する都市がなくなりますよね。

(実際、リオは財政的にもたなくなって、国が相当額を拠出しています)

 

それを心配しているIOCは、とにかく予算を縮小しての開催を要望し、予算規模を開催の選定材料として重視しています。

 

今回、立候補した東京都は、その前に落選していることもあって、何が何でも選ばれたい。

そこで、予算案を少なく見積もってIOCに提出した、そうなのです。

 

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海の森水上競技場|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

 

問題になっている「海の森水上競技場」、当初69億円だった整備予算が、現在、491億円と7倍にも膨れ上がっています。

 

その経緯ですが、まず最初の予算算定時に、上のようなパース図を港湾関係者や建設会社の人に見せて、

「これを作ったら、だいたいどれくらいかかると思います?」

って聞いて回ったそうなんです。

もちろん、細かい設計図なんかありません。

 

それに対する「これだったら、だいたい80億円くらいじゃないかなぁ」との答え集め、

「整備費は、幅はあるけど、大体80億円くらいかかりそうだな。だけど、上から「安く抑えろ」って言われてるから、69億円で出しておくか」

で提出し、決まった額だそうです。

(*80億円・69億円というのは適当に書いたものです、念のため)

 

こうやって集めたものの総額から、もしかしたら、最終段階でさらに差っぴいたかもしれませんが、立候補の際、予算案7,300億円として提出されたのです。

そして、この金額がオリンピックの開催予算として知れ渡ったのですね。

 

中間時点での削減は付け替え

「海の森水上競技場」は海ですので、波もあれば潮もあります。

ここで競技を行うとなると、いろいろな問題がありますので、波を緩和する設備が必要だ、水門も造らなきゃと、後追いで必要な設備がどんどんと分かってきたのです。

さらには、会場までの道路も整備しなきゃぁとなりました。

 

資材費の高騰、人件費の高騰、五輪特需よろしく、どさくさに紛れて意図的に費用を膨らませることもあったのでしょう。

こうしてどんどん、予算は膨れ上がっていったのです。

 

*ちなみに、IOCに提出するのは競技施設の費用だけですので、水門とか道路の費用は、初めから見積もる必要はありません。

初めから、このことをオープンにしていれば、つまり、施設予算と付帯予算は別と言っておけば、ここまで問題にならなかったはずですが・・・。

 

そして、野党・民主党の質問があり、「当初予算の3倍くらい」と都の幹部が答えます。

これに対して、「高すぎるじゃないか!話が違うぞ!」と問題になりました。

あせった東京都が行ったのが、予算の付け替え。

これは、どうやら桝添さんの指示みたいです。

 

水門は港湾施設だからその予算、道路は交通関連の予算と言う風に付け替えを行い、オリンピックの予算から除外したのです。

そして、一旦、1兆5千億円まで下がりました。

実質的に、使われるお金は減っていないんですけどね。

 

現在の3兆円は適当な数字だったけど現実化しそう

それから、たしか森さんが、「低予算が売りだったロンドンですら2兆3千億円かかっているんだから、東京でも2兆円くらいかかりそうだ」と発言しました。

あわせて、「最初っから、あんな予算(7,300億円)では無理だとわかっていた」とも。

(ちなみに、北京、ソチとも5兆円です)

 

ここで再度、2兆円というお金が出てきたのですが、いつの間にか3兆円になっていましたね。

このソースはよく分からないのですが、誰かが「今、2兆円かかるって言うんだったら、なんだかんだで3兆円はかかるんじゃないの?」と言った言葉が、独り歩きしているとか。

実にいい加減な話です。

 

ところが、29日に発表された外部有識者らによる東京都の調査チームが「3兆円を越えるかもしれない」と公式に発表。

そして、会場の見直しなどの提言がなされたのです。

 

東京都以外の会場で開催していいの?

主催者は東京都ですが、実施場所はどこでもOKです。

当初、「コンパクト五輪」と銘打って8km圏内で競技開催するといった話もありましたが、いくつかの競技は東京都以外の地域が会場になっています。

 

具体的には、

埼玉県:バスケットボール・射撃・ゴルフ

千葉県:フェンシング・テコンドー・レスリング

神奈川県:セーリングは

静岡県:自転車競技

など。

また、サッカーは北海道・宮城県・埼玉県・神奈川県でも開催予定ですね。

 

ということで、カヌー・ボートの会場を「海の森水上競技上」から宮城県の「長沼ボート場」に変えるという案が出ていますが、場所としての問題はありません。

 

ちなみに、正当な理由があれば、国内開催でなく、外国でやってもよいのです。

2018年平昌五輪は、開催地の財政懸念から、ボブスレーなどを長野県で開催する案がありました。

韓国内の猛反発で立ち消えにはなっていますが。

 

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宮城県の「長沼ボート場」に変更するのは本当に無理?

大会組織委員会の森会長は、「IOCなど日本以外の団体と約束した話だし、時間も無いので、今さら変更するのは無理!」と言っています。

 

しかし、ロンドン五輪ではバトミントンや体操の会場が変更されました。リオ五輪では水球の会場が開催1年半前に変わっています。

なので、やってやれないことはないはず。

 

ちなみに、変更の手続きですが、各競技のIF(国際連盟)に申請をし、視察・承認のうえ、IOC(国際オリンピック委員会)に上程され、ここで決定という流れ。

IFがOKであれば、IOCはほぼ無条件で承認するとのことです。

IFへの申請から6~8ヶ月あれば手続きは完了するらしいので、時間の猶予もあります。

 

ということで、会場変更、まだまだ出来ます。

森会長が言っていることは、まあ、分からなくもないですが、端から見れば「イチャモンをつけている」としか映らないですね。

 

東京五輪にかかったお金は、誰が負担するの?

今の流れで行くと、東京五輪に必要なお金は3兆円を越えそうです。

一方、開催による収入はいくらあるのか?

TVの放映権、入場料、グッズ販売料等々、すべて合わせて5,000億円程度ではないか、と言われています。

ということは、2兆5千億円の持ち出しとなるわけですが、東京都と国が負担します。

つまり、税金から支払われるということです。

 

国立競技場の建て替えで、3千億円だ4千億円だで大騒ぎになりましたが、東京五輪本体には、2兆5千億円の税金が費やされるわけです。

その分、経済効果が見込まれるといいますが、全然、実感のない話なんですけどね。

 

ゴタゴタの最大の理由

一言で言えば、船頭不在、ということだと思います。

 

まず、競技関係者、政治家、行政、マスコミ、広告代理店、地権者、建設業、旅行業などの「ステークスホルダー」が、「五輪開催で特別に潤う」という図式の中、彼らのある種の付託を受けた一部の力を持った人たちが、それぞれの個人的な思惑などによって動いている、というのが実状でしょう。

 

五輪特需の中、それぞれが責任をぼやかしながら、「なあなあ」で事を進めて、得るモノを得るという集団体制。

終わってしまえば、後の責任なんぞ知ったことではなく、ツケは毎度の税金で賄われます。

それは結局、将来の世代に回されるものです。

 

ここに小池都知事と言う新たな船頭候補が登場しました。

政治的使命感によって動いているのは間違いないでしょう。でも、それとは違った個人的思惑もあるはずです。

 

今は、先鋭的な言動を取っていますが、豊洲問題で今日、腰の引けたそぶりを見せました。

五輪問題を今後、どう扱っていくのでしょうか・・・。

 

では、また。

 

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